■宇野のチヌについて
2010年、瀬戸内国際芸術祭が初めて開かれたとき、
岡山県真庭市出身の現代美術家である淀川テクニックさんにより、
制作された作品が「宇野のチヌ」です。
宇野のチヌは、湖や海岸に流れついたゴミなどを基に作られています。
2016年には、こちらもゴミなどの不要品を使い、
「宇野のコチヌ」という作品を制作されました。
この「宇野のコチヌ」はスベリ台になっており、
宇野のシンボルとして君臨しています。
作品は、3年に一度の瀬戸芸術祭の前に、
強い日差しや雨風で傷んだ部分の修復作業が行われています。
傷んだパーツの取り替え、土台の鉄の部分が錆びないようペンキで塗るなど、
色鮮やかに生き生きとした姿がまた皆様にご覧いただけます。
長期に渡り展示されているため、
皆様の目に触れる機会も多いかと思います。
さらに日本の小学校・中学校の教科書や、
フランスの理科の教科書でも紹介されるなど、
漂流ゴミの問題に関する意識は、
世界的にも関心が高まっている社会問題でもあるため、
そういった意味でも注目度の高い作品です。
一方で、宇野のコチヌは、アート&遊具としても、
地域で愛され、多くの人々が訪れる憩いのスポットでもあります。